かめ子の日記1
私の名前は“かめ子”
人間の子どもに育てられている。
2回、冬っていう寒い時期を越した。
飼い主は男の子どもの人間。
私のことを『ひらまさ』って、呼んでいる。
もう一人、女の子どもの人間がいる。
時々、私のことを見るけど、
あんまり興味がないのかな?
あと、大人の人間がいる。
男と女。
お父さんとお母さんって、言うらしい。
まだ、寒いから
からだが動かない。
仲間のカメがもう1匹、いた。
私よりも大きいからって、いつも場所取りされた。
でも、1回目の冬が過ぎたら、私の方が大きくなっている!!
アカミミガメっていう。
『しろう』って、呼ばれていたけど、
冬の前に急に動かなくなった。
男の子はおっきな声で言ったよ!!
「お母さ~ん!!しろうが死んでる!!」って。
男の子はもう冬がくるのにランニングシャツとパンツ。
あの子は寒くないんだ。
しろうは”おばあちゃん”っていう人間の家の庭に埋めるんだって言ってたな。
どこだろ。
もうちょっと、寝てようかな~。
寒いから。
明るくなったけど、かぶせもの取られて。